食卓と森林減少 ~ 食べるという選択で変わる未来~|More than us

食卓と森林減少 ~ 食べるという選択で変わる未来~|More than us

コーヒーやチョコレート、バターやミルクをたっぷり使ったスイーツ、時々食べたくなるスナック菓子やインスタント食品、そして今流行りのプラントベースの食品たち。直接にお肉やお魚を食べることに比べ、なんとなく罪がないような印象のものばかりですが、実は世界の森林の状態と深い関係があります。

森林減少の現状と原因

世界の森林が今とても危ない、と聞くと、みなさんはどんなことを想像されますか?人類は開拓により森林を切り開いて来ましたし、ヨーロッパのように何世紀も前に森林を切り倒してなくしてしまった地域もあります。

ところが今の森林の減少は、アマゾンの熱帯雨林が木の生えてこない場所に変わってしまうかもしれない、という「ティッピング・ポイント」を迎えようとしています。ティッピング・ポイントとは、自然破壊が一定のところまで進むと、とある点からは回復できないようになってしまう、その点を指します。

なぜこんなことになってしまったのでしょう。人間による様々な開発のための森林伐採が原因ですが、現在、森林減少の80%は「農地転換」が理由です。つまり、農作物を作るために森林が伐採され農地に変わっているということです。

農地に変わる熱帯雨林

例えば、2000年から2010年の間には、世界的に見て700万ヘクタールの熱帯林が消失しています。同じ期間、世界の農地は600万ヘクタール増加しています。単純にすべてが農地に入れ替わったと言うことはできないデータですが、興味深い数値です。そして農地が増加している地域は、南米、アフリカ、東南アジア、の3つの熱帯地域です。(参考:Consumer Goods and Deforestation: An Analysis of the Extent and Nature of Illegality in Forest Conversion for Agriculture and Timber Plantationsなど)

熱帯雨林は、炭素の貯蔵し二酸化炭素を吸収してくれるためとても重要ですし(温暖化ガスの20%は森林伐採が原因です)、たくさんの動植物が生息しています。実は、地球上の生物種の3分の2は熱帯雨林に生息しているため、熱帯雨林は人類にとって、地球にとって、私たちが普段考える以上に重要な森林です。

牛肉・スイーツ・コーヒー・大豆:食卓に見える森林減少

さて、この熱帯雨林を開発してどんな農作物を育てているかと言うと、最初に挙げた食品たちと、牛肉です。スナック菓子やせっけんなど、ありとあらゆるものに使われるパーム油はほぼ東南アジア、それもインドネシアとマレーシアの二か国。コーヒーやチョコレートは主にアフリカ(チョコレートはほぼガーナとアイボリーコースト)。そして一番心配なアマゾンでは牛の放牧と、世界の家畜の飼料となる大豆の栽培のため、広大な面積が焼き払われています。

実はそれぞれの地域での自国消費が70%なのですが、それでも、私たち日本人の日常に深く入り込んでいる製品ばかりです。例えば牛については、ブラジル産の牛肉はあまり見かけないと思いますが、いろんな革製品や車のシートなど、皮革製品はかなり入ってきていると考えていいでしょう。大豆は日本でも家畜の飼料として輸入はされていますし、大豆油はいろんな加工食品に使われています。

たった一つの正解はない:知識と選択が変える未来

ですから例えばプラントベースの食品であってもアマゾンの生物たちの生息地を脅かす原因とつながることがわかります。現代は「○○していれば大丈夫」というようなシンプルな図式が成立しない、複雑なシステムになっていて、そこから独立して生きることは難しい、と言えるかもしれません。

そう聞くと、どうすればいいのかわからない、と感じる方も多いかもしれません。残念ながらこれは自分で答えを出して時々チェックしながら納得して進んでいくしかないのですが、森林と普段の食生活との関係を知ることで一つ一つの選択が変わってくるかもしれません。

もちろん、アニマルウェルフェアという視点からは動物を犠牲にしないライフスタイルのヴィーガン主義が理想です。ただよく「自分はベジタリアンやヴィーガンにはなれない」と罪悪感を感じている人の声も聞きますが、例えばヴィーガンになったとしても全く動物への影響なしに暮らしている人は(おそらくほんの一握りの人を除いては)いないことが森林という一つのキーワードからわかります。要はどのくらいインパクトを減らせるか、ということですが、そのためには広く色々なイシューについて知ることもとても大切です。

変化の兆し。日本はどうなる?私はどうする?

森林の減少と私たちの日常という観点からは、ヨーロッパで今、期待できる動きはあります。2021年11月に行われた気候変動条約の締約国会議の終了とともにEUが発表した、「森林減少に由来しない製品」に関する規制法の案です。ここに書いてきたような製品と木材製品が森林減少の原因になっていたら、EUへの輸入を禁止するという案です。

実は、ユニリーバや英高級スーパー大手のマークス・アンド・スペンサーといった企業はすでに先行して取り組みを続けています。調達する農作物や製品が森林減少に由来しないような努力を輸入企業すべてに求めることになり、実現すればEUではある程度は森林減少に由来しないコーヒーやチョコレート、プラントベースの食べ物などを食べることができるようになることが期待されます。

さて、日本ではどうなるでしょうか。今のところ規制の案はありませんが、これも私たち消費者次第で変わってこないとも限りません。今日は、コーヒーを飲みながら世界の熱帯雨林について、少し考えてみませんか?

犬・猫との暮らしと地球温暖化~Pawprintを一緒に考えよう~|More than us

犬・猫との暮らしと地球温暖化~Pawprintを一緒に考えよう~|More than us

皆さんのワンちゃん・猫ちゃんは毎日どんなごはんを食べていますか?フードの子、お肉・お魚メインの子、お野菜たっぷりの子、いろんなメニューの子がいると思います。毎日毎食、犬・猫の健康と幸せを願って用意するごはん。そのボウル一杯で地球の未来を変えられる!としたら、どうしますか?犬・猫が食べるほんの少量のごはんと地球の未来。到底結びつかない話題のようですが、実はそうでもないんです。この記事では、犬・猫との暮らしと地球温暖化の関係についてお話ししたいと思います。


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カーボンフットプリント:私たちの生活が環境に残す足跡

우리의 삶이 환경에 남기는 발자취

以前に比べて、地球温暖化や異常気象の問題はより日常的な話題としてメディアで見かけるようになったように感じます。2021年11月のCOP26で決定された「世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える」といった目標はニュースでも大きく取り上げられましたし(SDGs Action!, The Asahi Shimbun)、「脱炭素社会」「カーボンニュートラル」、そして「カーボンフットプリント」などの言葉も目にすることが増えてきたのではないでしょうか。

カーボンフットプリント(carbon footprint)は直訳すると「炭素の足跡」で、商品やサービスが製造され最終的に廃棄・リサイクルされるまでの過程で排出される温室効果ガスの量を数字で「見える化」したものです。商品やサービスの製造・提供と聞くと企業だけの問題のように感じますが、私達も日常生活のなかで温室効果ガスを排出しています。例えば、移動手段を自家用車から公共交通機関へ・公共交通機関から徒歩や自転車に変えたり、エアコンの設定温度を低めにしたり、よりエシカルな方法でつくられた製品を購入するなど、個人ができる取組は色んなところで紹介されています(WWFJICA、各市町村のホームページなど)。また、英語圏では自分が排出した温室効果ガスを簡単に計算できるサイト専用アプリも登場しています。そんな中、日本ではまだまだ注目されていないエリアがあります。それが、ペットと温室効果ガスとの関係です。

犬一頭はSUV4台分!?:うんちとお肉と温室効果ガス

いぬのうんちとお肉と温室効果ガスを表したイメージ

犬・猫が排出する温室効果ガスが地球温暖化問題に影響を与える。初めて聞いたとき、筆者はピンときませんでした。「犬・猫って身体も小さいし(筆者の住んでいる地域には小型犬が多いです)、交通機関を使うわけでもないし、排泄物も吐き出す二酸化炭素もたかが知れてるんじゃない?」が正直な感想。そんな思い込みを180度変えてくれたのが、More Than Us代表でもあるMariが口にした「中型犬一頭を飼うことは、SUV車4台をもつことと同じ」という言葉でした。

中型犬一頭=SUV4台。これは2009年にニュージーランドの研究者が出した数字だそうです。さらに調べてみるとびっくりするような数字がどんどん出てきます。地球温暖化問題の原因としてよく目にするメタンガス。これは排泄物から発生するものですが、アメリカの研究によると、アメリカでペットとして人と暮らしている犬すべてのうんちを合わせると、その量は何と年間約510万トンにもなるそう!(Plos One)これが全世界のワンちゃんだったら、ワンちゃんだけではなく猫ちゃんも加えたら・・・と考えると途方もない数字になってきそうです。

おやつを食べている黒犬の写真

温室効果ガスという点から考えた時さらに問題になるのが肉食です(肉食と地球温暖化についてはまた別の記事でお話しします)。同じアメリカの研究によると、犬・猫が食べる肉由来の二酸化炭素は年間64万トン。これは13万台の車が1年間に排出する炭素の排出量に匹敵するそうです。(Plos One)また、一般的な体格の猫1匹で年間310kg、中型犬で770kg、グレートデーンのような大型犬なら2,500kgの二酸化炭素を直接的・非直接的に排出する、という数字を出しているイギリスの研究者もいます。(How Bad Are Bananas P.131)

犬・猫との暮らしが環境に残す足跡:Pawprint

人間と暮らしている犬・猫が環境に及ぼす影響は世界的に大きな課題として認識されてきており、特に欧米では「Pawprint(四つ足の足跡)」として数年前から注目されていて、様々なアクションがすでにとられています。「肉食が原因と言われてもごはんでお肉をあげるし…」「肉食がだめってことは犬にベジタリアンになれってこと?」色んな疑問が頭をよぎると思います。ですが、実際には思ったよりもやわらかなアプローチで問題解決に貢献していくことができます。More Than Usでは、欧米ですでに行われている取り組みや、各分野の専門家のお話も紹介しつつ、私たちにとって大切なパートナーとの生活が環境に残す足跡「Pawprint」について何ができるかを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

食べれる肉・食べれない肉 ~ 食べるという選択とジレンマ ~|More than us

食べれる肉・食べれない肉 ~ 食べるという選択とジレンマ ~|More than us


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ベジタリアン・ヴィーガンというライフスタイルとの出会い

私はベジタリアンについては昔から知っていました。「野菜しか食べない人」というイメージです。その頃は少しストイックな生活だな、ちょっと宗教的な考えもあるのかな?といった印象を持っていました。今ではアスリートもベジタリアンの人が多くいるので不思議には思いません。また野菜から摂れる栄養素は豊富。植物性の食品を摂ることで病気にかかるリスクが動物性商品よりも低いことが研究結果に出ているので、僕自身自分の身体で試しています。

ヴィーガンについては一年半前くらいに知りました。SDGsの本を読んだことがきっかけです。身体作りにおいて減量の仕方は様々あるのですが、脂質制限という、脂質を控えた食事をする方法で減量をしていたので、自分の食事がベジタリアンとヴィーガンに近い食生活となりました。身体作りにはタンパク質の補給が筋肉の成長に欠かせないので、タンパク質の摂取には豆類、魚をベースにしていました。

食べれる肉・食べれない肉:ジレンマについて

魚の写真

色々と勉強するうちに魚も動物性だということ、最近では魚も痛点があることが研究によってわかったということを知りました。その事実を知っても「大好きだから」「美味しいし、健康に良いから」という理由で現在も魚は食べ続けています。哺乳類に対してはすぐ「食べない」という行動に移すことができましたが、魚介類をやめることができないのはなぜか。その理由を考えたところ、自然と「痛みへの反応」や「表情」、その生き物との今までの「関係」から判断している、つまり、自分が動物の中でも「種差別」をしていることに気付きました。

今の海の状態から魚も健康ではないこと、漁業の闇、政治が絡んでいることなども知ってモヤモヤしながら魚を食べる頻度を減らしてはいますが、今でも動物によってかわいそうと思う気持ちの大きさが異なることは事実です。「生き物のために」という気持ちを持つことは大切なことですが、生きていく中で全て大切にすることはとても難しいと思います。その人の育った環境、一緒に食事をする家族や友人との付き合い、金銭的な問題様々あると思います。私は「種差別」をしている自分を受け入れています。全てを知ろうとすると、何を食べていいのかわからなくなってしまう時があるからです。

事実を知ってぶれない想いをもつこと

植物の写真

自分の取り組みがすぐ地球に還元されると言われたらそうでない。でも、自分の中で何を信念にして生きるかが大切だと思います。周りに何を言われようとぶれない想い。それが地球に優しいモノを使うこと、食事に気をつけること、ボランティアに参加すること、何でも良いと思います。現実に起こっていること、アクションを起こさなければ私たちの未来は無いこと。人権問題でも環境問題でも何でも良いです。表だけではなく犠牲者が出ていることを知るのが重要だと思います。知って行動に移せたら素晴らしいことです。

少し脱線してしまいましたが、ベジタリアン、ヴィーガンについての現在の私の考えです。
皆さんはいかがでしょうか。