2020年から2021年にかけて4回シリーズで行ったMore Than Usセミナー。以下の記事は、メンバーのKokiによる全4回を終えた振り返りのレポートを、一部編集のうえ再掲したものです。

こんにちは。今回報告を書かせていただきますメンバーのKOKIと申します。簡単にまとめると、東京都内でパーソナルトレーナーをしており、動物や自然が大好きです。今までは犬や猫、インコ、ハムスターなどと一緒に暮らしてきました。第2回目からセミナーを知り、その後は全参加してきました。
2021年5月27日のMore Than Usオンラインセミナーの最終回。今回のテーマは『ドーナツとアリのおじいさんー地球とともに生きるにはー』。Puffy’sのCo-founder であるMariさんがお話ししてくれました。また後半は参加者の方とのディスカッションもあり、セミナーに出てきたポイントのいくつかについて、話題が広がっていきました(ヴィーガン食や、社会における分断、それを生まないために白黒つけすぎずグレーと共存すること、など)。
世界のGDP(国内総生産)は、1950年から約10倍になり、私たちの生活は便利さを追求してきました。ここで重要なのは経済の成長曲線のどこにいるのか。まだ低いところにいるのか、ピークにいるのか。
今一番求められるのは何を犠牲にしているのか問う姿勢なのではないでしょうか。
僕は「ドーナツ経済学」という言葉を初めて聞きました。なので自分なりに調べ自分なりの考えをまとめてみました。

この緑色のドーナツより内側(中心)の空洞は、エネルギーや水、住宅など、人々が暮らす上で必須のものが欠乏している状況を示しています。その不足を埋めることで、社会基盤を緑色のドーナツ部分に引き上げることを目指しています。逆に緑色のドーナツの外側は地球環境に負担がかかっている状態を示しています。気候変動、生物多様性の損失、土地変換、窒素及びリンの投与など4つの分野が超過。
つまり、環境面での超過と社会面での不足を無くし、すべてをドーナツの「中身」におさめること。便利さを追求し過ぎず環境に配慮することが重要になってきます。
ちょっと難しい例えになるかもしれませんが「良い状態にいる」には努力し続けることが必要です。これは地球環境だけでなく僕たちの「健康」もそうです。そしてどれだけ自分の為、自分以外の為にその選択をできるのか。
このバランスをとることはとても難しく練習が必要です。
その選択をするにも良い面だけでなく、裏側の実態を知ることが必要になってきます。それを知る方法が、本でもSNSでも誰かの話でも良いと思います。まず知ろうということが大きな一歩で、次にやってみようかな(選択)に繋がります。
視点を自分以外に向けるには心の安定、健康は大前提です。なのでそういった選択ができない時もあるかもしれませんがそんな自分も受け入れることを忘れないでください。僕もそんな日たくさんあります。特に疲れていると自分中心になってしまいます…
今回の報告がみなさんのいろいろなことの選択につながればいいなと思っています。

Column:Half Earth~「アリのおじいさん」からの提案~
Half Earth、「地球の半分」は、アメリカの生物学者E.O.ウィルソン博士が2016年の著書 “Half-Earth:Our Planet’s Fight for Life”(地球の半分-地球の生命のための地球の闘い [スタッフ訳])にある提案です。ウィルソン博士はアリの社会についての体系的な研究をまとめ「社会生物学」という分野を切り開いた世界的に著名な生物学者。Half Earthは、自然と生物多様性を守るために地球の半分を保護区にするという提案です。最近ではアメリカ政府がこれを参考に2030年までに30%という目標を掲げたことで再度注目を集めました。と、このように書くと規模が大きく何だか縁遠い話のように感じますが、つまり地球を人間だけのものとして使わない、ということ。例えば「ノラ猫は迷惑です」といった考え方とどう向き合うか、という身近な問題にもつながっています。
僕は今まで、地球、動物の現在の暮らしについて考えていませんでした。
昨年、コロナが流行し始めた頃にSNSで環境についてなんとなく知り、興味を持ち本を読み始めました。そして地球にやさしい商品を色々と買い漁り、モノを買うことでその選択の意味を探していましたし、単純に「かっこいいから」という気持ちでスタートしました。今でもかっこいいと思っていますし、そんな自分が好きです。でもこのような選択を継続していくうちに、美しさの裏側に目を向けるよくになりました。無意識のうちに、自分の都合の良くないことは見ないフリをしていたんだと今では思います。これに関してはたくさんあるなぁ…と。

一つ大きなきっかけとなったのは、第2回目のセミナーをきっかけに、動物たちの扱い方、衛生環境の実態を知ったことです。
動物が好きな僕にとっては悲しさもありましたが、今では知って良かったと思います。
なのでこのブログを読んでいるみなさんとは、きっかけは少し異なっているかもしれません。僕の経験からお話できることは「行動し続けること」で本質的な魅力に気付くということです。この行動については、本を読む、動画を見る、セミナーに参加する、その現場で実際に活動している方の話を聞く、SNSで自分の考えを発信していくなどです。方法はたくさんありますが、大切なのは自分の負担の無い範囲で続けることです。
