Do One Good: Adoption Park @青山ファーマーズマーケット|More Than Us

Do One Good: Adoption Park @青山ファーマーズマーケット|More Than Us

Do One Goodさんにお声かけをいただき、青山ファーマーズマーケットで開催された譲渡会Adoption Parkにブースを設けさせていただきました。パフィーズを長くご愛用いただいているお客様や、Adoption Parkの卒業生であるワンちゃんたちとお会いすることができました。このイベントの利益の一部はDo One Goodさんに寄附させていただきます。

Location

国連大学 東京都渋谷区神宮前5-53-70
11:00~17:00|入場無料

More Than Usオンラインセミナー(全4回)のご案内|More Than Us

More Than Usオンラインセミナー(全4回)のご案内|More Than Us

パフィーズのチャリティー活動である More Than Us。従来は屋外でのイベントやしつけ教室などをやってきました。今回初めて、オンラインセミナーを全4回のシリーズ(予定)で開催!好きな回だけの参加もOK。4回のシリーズを網羅すれば一通り地球環境問題・アニマルウェルフェアの基礎知識が身に着きます。すべての回に参加された方には修了証書とステッカーをお送りします。

なお、本セミナーの参加費全額を、パフィーズのパートナーである犬猫保護団体の支援に従事されている 一般社団法人Do One Goodさん、今回の九州豪雨の被災地で活動する保護団体さんへの寄付をはじめ、チャリティに使わせていただきます。

More Than Us オンラインセミナー全4回(予定)
  • 1回目(9/10):地球はどうなっているの?森とハンバーガーとコロナウイルス (講師:Mari)
  • 2回目(10月):アニマルウェルフェアってなあに?卵と草原と動物解放  (講師:Mari)
  • 3回目(11月):私たちの命は生物学 人間と地球の生き物の進化の歴史(講師:Mike)
  • 4回目(12月):ともに生きよう ドーナツとアリのおじいさん (講師:Mari)

第1回目のお申込みはこちらから

私達の生活に大きな影響を与え、そして現在も影響を与え続けている新型コロナウイルス。今回のウイルスはワンちゃん・ネコちゃんに症状を引き起こすものではありませんでしたが、将来的に人間だけではなくどうぶつにも影響を及ぼす感染症が流行しないとも限りません。次に現れるかもしれない感染症の予防には、自然環境と野生生物の保護が不可欠、そしてそのためのコストは新型コロナウイルスがもたらした経済的損失のたった2%とも指摘されています(英ガーディアン紙)。

新型コロナウイルスだけではありません。近年日本各地で頻繁になった豪雨やこれまでにない猛暑など、私たちは嫌でも「地球はどうなってしまったのか」を考えるようになっているかもしれません。セミナーの講師は「地球の人と生きもののしあわせ」というトピックでずっと国内外で活動してきたパフィーズの共同代表 Mari 。地球環境問題について、わかりやすく・楽しくお話します。

***More Than Us セミナーメイン講師 Mari からご挨拶***

みなさまこんにちは。共同代表 Mari です。小さな頃から身近な自然が好きで、やはり気がついてみたらいつの間にか自然保護に関わる仕事に就いていました。最初はロンドンの環境団体からスタートし、世界のいろんな場所で起きている自然破壊に反対する仕事。当時は日本のお役所や多くの企業からはそういう人は厄介者扱いでした。今は日本でも政府や企業の方向けにお話をしたりすることもあります。そう考えると時代は変わります!ここに希望があります。

そして今、人間の生活も危うい時代に入ってしまいました。地球環境の問題も、動物福祉の問題も、気が遠くなるほど複雑で難しいのはたしかです。でも何かしたいという気持ちがあれば、少しずつ学んでいき自分で判断し動けるようになってきます。

いただいた参加料は全額、寄付をします。大きな金額にはならなくても、「何かしている」「少しでも前に進もうとしている」という気持ちはおそらく今抱えている私たち自身の不安や悲しみを軽減してくれると思います。地球は自分たちが住んでいる場所です。もっと知ることは、損にはなりません(笑)。

セミナーでみなさまにお会いするのを楽しみにしています。

***Mari の過去の講演例***

〇 朝日新聞主催 朝日地球会議「フェアトレードから考える持続可能な社会」 https://www.asahi.com/articles/DA3S13198378.html
〇 福岡市主催 第12回アジア太平洋都市サミットin福岡 SDGsを考える市民講演会 「地球上の人と生き物に”気持ち良い”暮らしとビジネスを」
https://www.fcif.or.jp/latestnews/event/sdgs/

***記事内参考リンク***

The Guardian, “Cost of preventing next pandemic ‘equal to just 2% of Covid-19 economic damage'” (https://www.theguardian.com/world/2020/jul/23/preventing-next-pandemic-fraction-cost-covid-19-economic-fallout?CMP=Share_iOSApp_Other

新型コロナウイルスについて自然保護の視点から思うこと:地球の生きものとの共存が私たちを救う|More Than Us

新型コロナウイルスについて自然保護の視点から思うこと:地球の生きものとの共存が私たちを救う|More Than Us

前回のCEOステートメントから約1か月経ちました。

今は人によって向き合い方が様々ですね。「アフターコロナ」という言葉も目にするようになりました。未来がなかなか見えない今、不安やストレスを感じられている方もいらっしゃると思います。今日は、どんな未来が描けるかについて、自然保護に関わってきた者として、そしてパフィーズの共同代表として、私の感じていることを皆さんと共有したいと思います。少し長いですが、読んでいただければ幸いです。

まず、新型コロナウイルスで亡くなられた方、感染症状が重かった方には、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げます。また、医療関係者をはじめ私たちの生活を支えてくださる方々に心から感謝の意を表したいと思います。

地球の生きものと新型コロナウイルス
自然保護に携わり人間と他の生き物の関係について研究してきた者として思うことは、マイクと同じく私も驚かなかったな、ということです。こうして文章を書いている今も、地球の生きものは急速に消えていっています。それだけでも、新型コロナウイルスのようなことが起こるのは仕方がない。私はそう思っています。これについては後からお話します。

これまでが「表面張力」だったのかな、と思います
人間社会のことを先に書きます。消費や開発の文化であふれそうになっていた私たちのグラスの水。そこに新型コロナウイルスの一滴がポトンと落ち、あっという間に水があふれた、そんなイメージです。これまでが、「表面張力」だったのかな、と。グラスを地球とすると、その容量をすでに超えてしまっていたような気がします。楽観的観測が、表面張力を支えていたのでしょう。

便利な生活で、「深く考える力」が奪われていた?
実際、新型コロナウイルスは、たくさんの皮を剥ぎました。経済、社会の面、つまり人間の問題について。いわゆる社会不安は常にあったのに、便利でスピーディーでエキサイティングに思える生活が、私たち人間だけが本来持っているはずの「深く考える力」を奪っていたかもしれません。インターネットやSNSの普及で、さらに深く考えることをやめた人が多いと言われています。

きれいな空と空気を犠牲にしても本当に欲しかったもの?
例えば、経済活動が縮小して世界のいろんなところできれいになった空。私たちがこれまで得たものは、きれいな空と空気、生活の基盤を支える労働者の健康を犠牲にしても本当に欲しかったものなのでしょうか?

なぜ「経済は成長しつづけなければならない」という前提なのでしょうか。GDPは、企業の収益は、下がってはいけないものなのでしょうか。どんな犠牲を払っても?利益は一部富豪や権力者に集中し、しわ寄せはいつも弱い人たちにやってきます。それは、社会が安定しないということなのです。もちろんこれは政治経済の制度の問題です。それでも、市民として消費者として何を求めるかを考えることが必要です。

私がとても悲しく思った数字があります
そうして未曾有の「経済発展」をしてきた私たちが犠牲にしたものが、やっと今、明らかになりつつあります。私たちが忙しく仕事をしたり旅行をしたり、買い物をしたり買ったものをゴミにだしたりしている間に、地球から生きものが消えていっていました。

私がとても悲しく思った数字があります。地球上に存在するほ乳類の96%は、人類(36%)と家畜(60%)になり、野生のほ乳類はたったの4%になってしまったという数字です。(英ガーディアン紙) ほとんどの方は野生動物のドキュメンタリーを見たことがあると思いますが、トラもサイもゴリラやオラウータンも、そして今ではライオンやキリンも、この地球から消えていっているのです。

画像出典:英ガーディアン紙

人間は本当に、他のほ乳類を消滅させても孤独を感じないでしょうか?私自身は、そんな世界には住みたくありません。人間と家畜しかいない、すべての場所から野生が消えた世界は、なんだかとても恐ろしい世界のように、私には感じられます。それに、本来どんな生物も、その生態系を維持管理する役割を担っている大切な種です。人間にとって不都合でも、です。

人間が利用するためだけではない、彼らの住処としての自然を回復することが私たちの急務です。きれいな空気や水、豊富な食べ物、自由に移動し繁殖できる空間。今私たちが必要としているものに似ているのは、同じ生きものとしては当然です。

ミニコラム

「人新世」という言葉を、みなさんは聞かれたことがあるでしょうか?もとは地質学的な表現で、後世の人たちが地層を見た時、今の時代は人間の影響が非常に大きいということが特定できるということなのです。実際、陸の75%、海の66%は人類が大きく姿を変えたと言われています。そして極端な人新世派は、地球には人類と家畜以外の生き物は必要ないとしています。人類が地球上に占める生き物としての割合は、0.01%です。地球上で一番多い生物は植物(82%)、微生物が13%、そして残り5%に人間を含むその他の生物が入ります。

他にも生きもの絶滅の影響が出るでしょう
野生の生き物たちはどんどん地球からいなくなり、ウイルスは新しい宿主を探す。そして人間という恰好の宿主が野生動物の住処に森を切り開いて飛び込んできたのです。この状況を、「ヒューマン・ミート・マーケット(人間の肉市場)」という言葉で表現した自然保護家がいます。(Global Wildlife Conservation)

これは残念ながらまた起こるでしょうし、生きものの絶滅や生態系の破壊によって他にも想像していなかった影響が出るだろうと多くの専門家は心配しています。

きれいに暮らしていたつもり
コロナ以前から、人類は虫や「ばい菌」を排除してきれいに暮らしていたつもりでした。ところが自然界の法則の外で暮らすことが人間を病気に対してとても弱くしてしまっています。これはある程度ワンちゃん・ネコちゃんにもあてはまり、パフィーズの悩みどころですし、みなさんも悩まれていることです。

私たちは生きものとして本当は何が必要で何を大切にしたいのか。考える作業は苦痛かもしれません。でも、それをしないなら、絆創膏だけ貼って膿を取り出さないのと同じことになってしまいます。

恋しくても、もとには戻れないと覚悟する必要があるかもしれません
今は誰しもが、以前の自由な生活が恋しい面があると思います。でも私たちは、もとには戻らない・戻れないかもしれない、そう覚悟する必要があるかもしれません。2022年くらいまでは途中の小康状態を挟んで今の状態が続くと予想されていますが、別の感染症が発生する可能性はとても高いのです。

残念ですが、ものごとは急に良くならないでしょうし、地球の回復なしに来る「好景気」は一時的でしかありません。そしてそもそも「好景気」は、私たちに充足感を与えてくれたでしょうか?今にも溢れ出しそうな問題を抱えた「表面張力」に戻るのではなく、途中つらくても、もっと地に足のついた道は考えられないでしょうか?

楽しい未来を描けるはず
楽しい未来を描くことだってできると私は思っています。例えばアフター・コロナの「グリーン・リカバリー」として、メキシコシティやパリなど道路を大幅に自転車専用に指定している都市、アムステルダムのように全く新しい考えの経済理論を導入する都市が出てきました。そこには、ペットと暮らしやすい要素だって入っているかもしれません。

黙ってそばにいてくれる素晴らしい友だち
マイクのステートメントにあった通り、生きものとしての幸せは、本来もっと原始的です。先が見えない今でも、毎日の生活に小さくても充足感を得られる楽しみや喜びを見つけることはできます。そこから大きな問題の解決策が見えてくる、そんな期待を私はしています。本当に幸運なことに、私たちには、黙ってそばにいてくれる犬や猫という素晴らしい友だちがいます。新型コロナウイルスも暗いニュースも関知せず、私たちと生きものとして向き合ってくれる、多くの方が言う通りのピュアな存在です。

野生と人間社会の間にいる犬や猫
なぜ人が犬や猫と暮らしたがるのか。実はいろいろな研究や説があります。一つ、私が共感する考え方を紹介して、この記事を終わりにしたいと思います。

犬や猫は、完全な野生と、完全な人的環境の間にいます。彼らは人間の生活スタイルに合わせることができ、しぐさや言葉を理解し応じる能力を発達させました。一方で、人間が失った生きものとしての能力を思い起こさせる時があります。野生動物との間に人間には入り込めない相互察知と認識があるようで、生きものの世界の神秘を垣間見せられる時があります。

孤独な人類を自然界への復帰に案内してくれる
地球上で孤独になりつつある人類は、そのことを無意識に不安に感じている、そんな説もあります。その人類を自然界につないでくれる存在。その意味では犬や猫は人間にとって赤ちゃん扱いする対象というより、時に私たちを自然界への復帰に導く案内役である、私はそう思います。もちろん、お世話は必要です(笑)。

実際、犬に新型コロナウイルスを探知してもらうため英政府が訓練の費用を拠出しました。素晴らしい能力です。自然のメカニズムが科学的に解明されてくるのはずっと後ですが、犬や猫はまだそのメカニズムの中にいるのかもしれません。パフィーズでオーガニックやホールフードにこだわる理由もここにあります。

犬や猫の運命も、私たち人間次第
犬や猫と暮らすのが贅沢になり難しくなる、そんな未来も否定できません。私はそれがとても心配です。だからそうならないよう、今は人間がどんな未来を描くのか、地球と共存できるのか、を深く考えることが大切だと思うのです。犬や猫の運命も、私たち人間次第です。

そして、私たち人間と運命を共にしてくれる彼らに、してあげられることはできるだけしてあげたい。その時間が短かすぎることは本当に残念ですが、コロナは思わぬ時間を私たちにくれたと思いませんか?彼らから、生きものとしての歓びとは何なのかを学ぶ。そして私たちが彼らの半野生の生きものとしてのニーズに本当に応えられているかを考える。 身体は自然の一部で、自然は身体の延長。だから自然のサイクルを担う地球の生きものとの共存が私たちみんなを救う道なのだろうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

文中の参考リンク
The Guardian, ” Humans just 0.01% of all life but have destroyed 83% of wild mammals – study” (https://www.theguardian.com/environment/2018/may/21/human-race-just-001-of-all-life-but-has-destroyed-over-80-of-wild-mammals-study)
Global Wildlife Conservation, “Coronaviruses and the Human Meat Market” (https://www.globalwildlife.org/blog/coronaviruses-and-the-human-meat-market/?fbclid=IwAR2fVSYKo68FpO4c6Jzq7N1xq19X1u2HSG-Y8cj4mTUUfR5hFiG173KUYX8)

新型コロナウイルスについて科学の視点から思うこと:私たちの命は生物学|More Than Us

新型コロナウイルスについて科学の視点から思うこと:私たちの命は生物学|More Than Us

みなさん、こんにちは。パフィーズナチュラルライフのCEO、マイクです。いつも私たちのサプリをご愛用いただき、ありがとうございます。

新型コロナウイルスの思いがけない広がりに、不安や戸惑いを感じていらっしゃる方も多いかもしれません。そこで、今日はパフィーズの代表として、また分子生物学と生物化学の分野に研究者として関わってきた者として、私が今感じていることをお伝えしたいと思います。少し長いですが、読んでいただければ光栄です。

私は驚いてはいません
まず、亡くなられた方や病気の症状に苦しんだ方がいることは胸の痛むことで、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げます。

ただ、今回のウイルスの蔓延や世界中での感染者の「爆発的な」増加自体に、私は驚いてはいません。科学に親しんできた人は皆そうだと思います。それについて皆さんにお話したいと思います。

私たちのDNAの8%はウイルスのDNAです
ウイルスは人類の歴史が始まって以来、ずっとその一部であり続けています。私たちのDNAの8%が先祖から受け継いできたウイルスのDNAだと言われています。私たちの祖先も、ウイルスと闘いそして生き残ってきたのです。

DNAの8%がウイルスのものだからといって、例えば新型コロナウイルスが私たちのDNAを変えてしまうわけではありません。新型コロナウイルスは、卵子や精子に影響を与える特定のタイプのウイルスとは異なるグループに属しているからです (注)。わかりやすく言えば、8%という数字には「私たち人類や動物の祖先はウイルスと長いこと共存してきた」ということが単純に表されているのです。
注:専門用語で「内在性レトロウイルス」と呼ばれます。

~ミニコラム:ウイルスのDNA~
ウイルスはそのDNAを私たちの細胞の中に挿入し、細胞がさらにウイルスを製造するように仕向けます。このウイルスのDNAは私たちの細胞に残ることがあり、次の世代に受け継がれることもあります。人類の歴史上、何度もそれが繰り返された結果、ウイルスのDNAは私たちの一部となりました。

これまで人類は運がよかったのです
私のように科学の分野で研究をしている人は、これまで人類は運がよかったことを知っています。なぜなら、近代になって人類が遭遇したウイルスは、エボラやSARSのように致死率が高くても感染力が低いか感染スピードが遅いものか、今回の新型コロナウイルスのように感染力は非常に強いが致死率は比較的低いもの、であったからです。

つまり、致死率が非常に高くて感染力も非常に強いウイルスには、まだ本格的には遭遇していないのです。しかし、だからといってそのようなウイルスが出現しないという確証はありません。

科学者の予言が的中しました
科学の分野にいる人は、新型コロナウイルスのようなウイルスがいずれ深刻な状況を引き起こすだろうと知っていました。例えば、去年出版された論文には、次のように書かれています。

将来のSARS または MERS (中東呼吸器症候群コロナウイルス)のようなコロナウイルスの発生が、コウモリから始まる可能性は非常に高い。さらにそれが中国を発生地とする可能性も高くなっている。

US National Library of Medicine, National Institutes of Health

この論文の著者は、中国・武漢大学の研究者たちでした!

グローバル経済がウイルスを頻繁に蔓延させるのです
これは、多くの人が自由に世界中を旅行していることと、特に私たちのような経済の発展した国が世界の他の地域から安い商品を買えることの代償です。グローバルな世界は、素敵なことです。異なる国の人々が商品やサービスを提供するために協力するのは、ワクワクすることでもあります。ただし、私たちはその代償にも気づかなくてはなりません。

今回のことはその一つです。そして私たちは本当はそれに驚くべきではないのです。新型コロナウイルスが例のないスピードで広まったのは、世界中の人たちが皆、物理的な移動をしなくても、経済活動という糸でつながっているからです。海外からオーガニック素材を購入しているパフィーズにとっても非常に重要な問題ですが、今は私の話の続きを聞いてください。

残念ながら、この現象はまた起きます
新型コロナウイルスが攻撃する細胞は、ほ乳類には比較的共通した細胞です。ですから、他の動物に感染する可能性があります。パフィーズでも猫への感染についてすでに書きましたが、今のところは犬や猫というペットに関しては心配する必要はありません。しかし、将来的にはまだはっきりしたことは分かりません。

ウイルスにとって種を超えて感染させることは、本来ものすごく難しいことです。それなのに今回見ていると、何種もの生物を超えた感染が起きています。種を超えた感染が起きると、それだけ感染拡大の範囲も増えますし、ウイルスが変異する可能性も高くなります。みなさんを不安にさせるつもりではないのですが、「今の状態よりもっと悪くならないとは決して言えない」ということを知っておくことが、今はとても大切です。

「中国のせい」じゃないと思います
現在、日本を含め多くの国が、「中国のせいだ」と言います。私の母国、アメリカ合衆国の大統領もそう発言したことを私はとても恥ずかしく残念に思っています。

今回のことは、どこかで起こるべくして起こったことで、特定の国や地域の問題ではありません。強いて言うなら、すでに述べた通り、海外の安い商品を享受している私たちみんなに責任があるのです。

そして、コウモリが悪いわけじゃありません
そして、感染源としてのコウモリの駆除が起こっていますが、これも間違いです。コウモリには1,000以上の種類があり、それぞれに多少生態は異なりますが、全般に非常に多くのウイルスを保持し共存しています。今回の新型コロナウイルスも、例えばSARS と同様にコウモリから別の動物に感染し(センザンコウ、ヘビ、あるいはブタなどの家畜?)、そこから人間に感染したと考えられています。つまり、どんな動物からも発生する可能性があったということです。

~ミニコラム:中国、コウモリ、そして私たち消費国の生活~
アジアやアフリカで野生生物の市場が大きくなったのは、もともとは伝統的な農業などに従事していた人が、土地や仕事を追われ、生活のために始めたことが大きな原因です。そして土地や仕事を追われる理由は、経済の豊かな国からの大規模な投資や事業です。一つの例として、野生生物の生息地に近いところで工場畜産(大規模な畜産)が始まると、異なる種を超えて感染がおこりやすくなり、畜産に従事する人や食肉を扱う人への感染が起こります。ブラジルでは森林破壊の70%は放牧産業が原因です。東南アジアでは森林破壊はパーム植林が圧倒的な原因です。パーム油はスナック菓子からシャンプーまで、私たちの日常のあらゆるものに使われています。

Nellemann, C., INTERPOL Environmental Crime Programme (eds). (2012) Green Carbon, Black Trade: Illegal Logging, Tax Fraud and Laundering in the Worlds Tropical Forests. United Nations Environment Programme, p. 34.

私たちの命は生物学です
私たちは、この経験から学ばなくてはなりません。これまで(私の国の大統領を含め!)多くの人が科学者の警告を無視してきました。今、それが変わりつつあります。例えば60年代など、宇宙への関心から科学者が非常に注目された時代がありました。日本では科学技術や医学の発展に貢献する科学者がたくさんノーベル賞を受賞しています。

ひとつ、生きていくために大切な分野が見落とされています。それが生物学です。私たちの命は生物学です。人間も、犬も、猫も、他の動物や植物も、細胞からできています。それを学ぶのが生物学です。そして、動植物が環境や外的要因からどんな影響を受けるかの研究でもあります。

生物学の視点では、身体は原始のまま
例えば、食というのは動物にとって本来とても原始的なものです。科学技術やインターネットがどんなに発展しても、私たちの胃も腸も肺も心臓も、人間がこの地球に現れたころからそれほど変わっていません。

私が、自然の食べ物(スーパーフードやハーブ)が生物に最適だと思うのは、これが理由です。食文化は複雑なレシピとともに様々な加工品やインスタント食品を生み出しました。でも身体は生物学の視点では、原始のままなのです。そして私たちの食べ物は、どれももともとは自然界からやってくる。生物学が今後、もっと身近になればいいと思います。

「昨日と違うことを今日聞かされる」ということに憤らない
今必要なことは、専門家の意見を聞くことです。同時に、どんな分野でも科学者がすべてを知っているわけではないと理解することも大切です。専門家は限定的な情報の中でベストを尽くしています。事実は常に流動的なものです。新型コロナウイルスについては、多くのことがまだ解明されていません。ですから昨日は一つのことを聞いていたのに、今日になると違うことを聞くかもしれません。これは発見を繰り返す科学の性質でもあります。それにイライラしないようにすることが大切です。

幸せとは、本来もっと原始的なものかもしれません
よく言われるように、今は試練の時です。家にいて、友人に会うことも猫を外に出すこともできないし、犬を他の犬と遊ばせることもできるだけ控えなくてはなりません。

でも、できないことに注目するより、できることを考えましょう。これまで人類が何をしてきたか、そして私たちのあり方が変わればどんな未来が描けるのか。それを考える時間を与えられたと思ってもいいのではないかと私は考えています。

パフィーズのお客様は、犬や猫との暮らしを本当に楽しんでいると私たちは感じています。そして、ペットと一緒に過ごせる限られた時間を大切にすることは、私たちに何が本当に大切かを教えてくれます。幸せとは、本来もっと原始的なものなのかもしれません。パフィーズでも、改めてそうしたことを考える時間としたいと思っています。

文中の参考リンク
Yi Fang et al. Bat Coronaviruses in China. US National Library of Medicine, National Institutes of Health (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6466186/)

アニマルウェルフェア(動物福祉)とは?その2|More Than Us

アニマルウェルフェア(動物福祉)とは?その2|More Than Us

今回のブログは、いつもとはちょっと違ったスタイルでお届け。パフィーズの共同代表Mariが「アニマルウェルフェア(動物福祉/Animal Welfare)」について、詳しくお話しさせていただきます。通常のブログよりも長く、内容は硬く、ショッキングな部分もあるかと思います。ライトで楽しい内容の方が読者の皆様は嬉しいのではないか?とも考えましたが、パフィーズのお客様にはぜひ知っていただきたいテーマなので、掲載を決めました。ぜひ愛犬・愛猫のことを思いながらご一読いただけると嬉しいなと思います。

アニマルウェルフェア
パフィーズのサプリメントを使ってくださっているお客様とワン・ニャンたち、いつも本当にありがとうございます。共同代表 Mari です。今回の記事は、会社の意見というよりは、私の個人的な視点が含まれているため、社長 Mike やスタッフの了解も取ってこのような形にさせていただきました。今回のテーマは「アニマルウェルフェア(動物福祉/Animal Welfare)」。これは、「動物のしあわせ」を本気で考えていらっしゃるパフィーズのお客様と、シェアしたいと思うことの一部です。

いくつか前の号で、「アニマルウェルフェア(以下AW)」についてシンプルな記事をスタッフと書いています。「ウェルフェア」というのは「福祉」とか「幸せ」と訳されます。私は一時、ボストンにあるIFAW (International Fund for Animal Welfare:国際動物福祉基金) に自然保護の政策アドバイザーとして所属していました。ゾウなど野生生物保護や、コンパニオンアニマルのレスキュー支援などをする団体です。また今年で9年目になる東京の大学での講義でも、環境の講義の一環で「動物倫理」を教えています。政策という実践的な側面と、倫理という抽象的な側面からAWに触れてきて思うことは、色々な「論争」はさておき、AWにはやはり、私たち人間と地球の未来のカギが含まれているだろうということです。身近な動物たちを私たちがどう扱うかは、ひいては私たちが地球をどう扱うかに通じるものがあるからです。

人間と動物の関係:背景にある考え方とその歴史
チャールズ・ダーウィンの『種の起源』(1859年)で知られる進化論が登場してすでに1世紀半以上、人間と他の生き物との心理的距離というのは縮まってよいはずですが、なかなかそうなりません。人間と動物との関わりについての最初の哲学的な考えは古代ギリシャの書物にも発見されています。プラトンやアリストテレスといった哲学者たちは、動物の「獣性」を人間の「知性」と比較して人間が優れている(より神々に近い)点を強調しています。これが、人間が動物(地球)を人間の都合で扱ってよいとする考えの、一つのルーツとされています。この考えはずっと後の18世紀の有名な哲学者エマニュエル・カントの考えにも見られます。カントは、人間だけが「理性」を持つとして、理性のある人間だけが「契約」を結ぶことができるとしました。つまり、人間が他の人間に対して適用するルールを動物には適用する必要がないということです。

似たような考えとしてより広く引き合いに出されるものに、17世紀の哲学者リンネ・デカルトの「動物は機械である」という表現があります。実際にはデカルトは本当にそう考えていたわけではないとも言われていますが、そのころ盛んに行われていた動物実験をうまく正当化する考え方です。デカルトが動物を機械であるとしたのは、動物には「魂がない」ということが理由でした。

一方、もう一つ脈々と受け継がれてきた考えに、動物は人間のために存在している、というものがあります。「人間以外の動物も、人間のために生まれ養われているのは明らかではないか。」とソクラテスが言ったとされていますが(実際にはどうか明確ではありません)[1]、この考え方は後のキリスト教の考えにも見られ、1970年代の環境保護運動ではキリスト教的な考えが環境破壊のルーツだとして批判の的となりました。 [2] これに対して仏教では人間は自然の一部でありすべてのものに仏性が宿るとされることが強調されました。
[1] クセノポン『ソクラテスの思い出』[2] リン・ホワイト「現在の生態学的危機の歴史的根源」(『サイエンス』1967年3月号)

アニマルウェルフェアのはじまり
犬や猫と暮らすパフィーズのお客様であれば、きっと納得できない気持ちでこれを読まれたことでしょう。私たちは、彼らにもちゃんと精神的な活動があって、喜怒哀楽があって、幸せ不幸せを感じることができることがよくわかるからです。実際に、アリストテレスやプラトンの、すべての動物を「獣性」を宿すとする考えは、動物の観察が足りなかったとされています。

同時に、理性や知性があるからこそ、それを正しく使うのが、人間の品性を高めるということになるのではないか、という考えも、古代ギリシャの頃から存在しています。そして厳密に言えば、AWの中でも人間を中心に置く考えと、動物を中心に置く考えとに分かれています。前者は、「人間の(利便や精神的発展の)ために」動物に配慮する、という考えです。後者は、『動物の解放』で有名なピーター・シンガーや動物の権利を提唱したトム・リーガンの考えのように「動物の(内在的価値、固有の価値、幸せ、苦痛を与えない、などなどの)ために」動物に配慮する、という考えとに分かれます。こうした現在のAWの基本的な考え方についてもいつかもっと詳しく書きたいと考えていますが、パフィーズのお客様はおそらく、動物のために彼らの幸せに配慮したいと考えられるが多いのだろうと私は思っています。

ところが、現在の日本では、少なくとも法律や行政の規則のうえでは、前者がベースです。これが、大変残念ながら、(殺処分をするのは)(地域猫を否定するのは)「犬が(猫が)かわいそう」と言っても通じない理由の一つであり、動物のために行動する人と、そうではない人との間のコミュニケーションがうまくいかない原因となっていることは間違いないと思います。最初から、スタートラインが違っているのです。

動物の幸せや(道徳上の)権利を代弁したい、そういう気持ちでいる私たちの側は、もしかしたらそういう気持ちにならない人の考えを、もっともっと知る必要があるのではないか、と私は考えています。そしてそういう考えをしない人にどうAWを考えてもらうか、を考えることが必要なのだろうなと。そして、AWを考えるには、然に近い環境がより適している動物たちのため地球のこと・そこに住む人たちのことを考える必要があります。パフィーズがオーガニックにこだわる理由もそこにありますし、そんな風に、犬や猫のことも地球視野でお客様と一緒に考えたいと思ったのが、More Than Us というチャリティープロジェクトを作った理由です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも、お客様と一緒に、動物の幸せを考えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。-Mari